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心肥大と心拡大

 投稿者:三木内科 医師  投稿日:2016年 6月29日(水)23時04分58秒
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  胸部レントゲン写真や心電図の所見で「心肥大」「心拡大」という言葉が使われますが、この二つの言葉は全く意味が違います。医師によっては分かりやすいように混同して使っている場合があるかもしれませんが、厳密には違う言葉です。
「心拡大」は心臓の内腔が大きいことを意味します。これは胸部レントゲン写真でよく使われる言葉です。レントゲン写真の心臓の形によっては心肥大という言葉もまれに使われることはありますが、厳密にはレントゲン写真だけで心肥大を診断するのには無理があると思います。要するに心臓が大きいと思ってもらって間違いではありません。「心拡大」があるということは、心臓に負荷がかかっていると考えられます。病気としては弁膜症等による心不全等があります。心不全の傾向にあると言えると思います。
それに対して「心肥大」は、心臓の大きさにかかわらず心臓(主に左心室)の筋肉の厚さが厚いことを意味します。これは、心電図の所見として使われます。ただし、心電図で「心肥大」の所見があったとしても必ず正しいかと言うと、そうでない場合もけっこうあります。病気としては、高血圧・大動脈弁狭窄症等の弁膜症・肥大型心筋症等があります。何れにせよ、これも心臓に負荷がかかっていることに違いはありません。
「心拡大」も「心肥大」もはっきりさせるためには、心臓超音波検査(心エコー)が必要になります。
 
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